LPPT's Blog

年中有休

帰ったらすぐご飯を作ろうの会

人間、家に帰ったら無心で米を炊き、風呂に入り、料理を作らなければならない、そうでなければついダラダラと夜ふかしをしてしまう。
君もそうだ、帰ってきて疲れたのか?
それもそうだな、毎日は疲れと共にある。
だがそこに座る前に手洗いうがいをする必要がある。
最近は特に推奨されてるな。
 
ところで、君は何処で手を洗う?
洗面所?
そうだな、あそこはいいな、何せ面を洗う所と書いて洗面所だ、洗う為の様な場所だ。
ただ、毎日そこで手を洗うのは飽きないか?
たまには、そうだな、台所で手を洗うのはどうだろうか。
いやなに、台所にも石鹸ぐらいはあるだろう?無い?
台所に石鹸がないのなら仕方ない、今日だけは食器洗剤で手を洗っても良いだろう。
少々違和感があるが、洗えなくは無い。
だが毎日食器洗剤で手を洗う訳にはいかないよな、私達の手は食器じゃない。
明日には石鹸を買い足すといい、とにかく今日は台所で手を洗うんだ、善は急げと言う。
 
手は洗ったか?
なら話は早い、そのままお米も洗ってしまおう。
そうだ、忘れていた、勿論炊飯器はあるよな?
あるな、よし、君はやはり素晴らしいな。
一人暮らしでも炊飯器は買っておいた方がいい、ボタン一つで主食が作れるのは素敵だからな。
お米を洗ったら炊飯器に入れてスイッチを押してしまおう。
浸水時間があった方が美味いらしいが、あいにく今日食べるのは君だけだ、そういうのは恋人や家族ができた時にやってあげるといい。
 
さて、炊飯器が動き始めたらすることが無くなるな。
待て待て、部屋に戻るのはまだ早い、この間にお風呂に入ってしまおう。
座りたい気持ちは十分わかる、疲れた体に鞭打って炊飯器をセットしたんだ、とても素晴らしい。
だけどどうせ座るなら最高の状態で座りたいだろう?
よし、ならお風呂に入ろう、お風呂上がりの休暇はきっと素敵だ。
 
お風呂は終わったか?
丁度いいな、ご飯も炊けたらしい。
どうせ座るなら一緒にご飯も食べたくないか?ついでにおかずも作ってしまおう。
何?作るのが面倒?何作ったらいいかわからない?
気にするな、大概のものは焼いて味付けをすれば食べられる。
ただ、焼くのにも美味しい組み合わせはある、だが野菜炒めはその組み合わせが多岐にわたる、何せ野菜と肉と調味料があればいいからな。
さて、フライパンと材料を持って野菜炒めを作ってしまおう。
 
野菜は別に選り好みしなくていい、適当に近くのスーパーで見つけた適当な安さのものでいい、大半の人間の舌は高級品じゃなくても満足できるように出来ているさ。
肉も特に選り好みしなくていい、ただし、豚肉がいいだろう、焼きやすく、値段も手頃だ。
私はポークの缶詰をオススメする、300gで300円ぐらいの奴だ、アマゾンでも売ってたぞ、私もたまにアマゾンで買う。
缶詰の良いところは保存が効く所だ、アマゾンでまとめて買っても余程の事がない限り腐らない。
私達のような人間に余程のことは無いし、もし起こったらそれはもう諦めるべきシーンだ。
 
話が逸れたな。
言い忘れていたが、野菜を買うときはついでももやしも買っておくと良い、あとは室内栽培ができる奴だ。
もやしは良い、安くて栄養もあり、更にあまり味がしない。
味がしない所の何が良いのか分からない?
何、野菜炒めを作れば自ずと分かる。
味が無いと誰と組み合わせても上手く行く、これからは社会の潤滑油ならぬ社会の潤滑もやしと言ってもいいだろう。
室内栽培ができる奴は、良く分からないがいつでも同じぐらいの値段で買えそうだから買っている。
最安値を狙うのは上級テクニックだ、そして私は買い物が苦手だ。
 
材料を用意したら切ってしまおう。
切り方が分からない?良いんだ、どうせ食べるのは君だけだ、適当に切ってしまおう。
適当と言っても、火は通せるように切るんだ、生焼けの人参を食べるときほど悲しいことは無い、どうせなら生の人参スティックが良かったと後悔する。
その意味では野菜は葉野菜をオススメする。
何より火が通りやすい、日持ちしないのはやや悲しがな。
考えるのが難しいならみじん切りにしてしまえばいい、火は通るからな。
野菜炒めでみじん切りなんて、とか言うのはやめだ、何度もいうが食べるのは君だけだ、そういうのは恋人や家族ができたときにやるといい。
 
野菜は切ったな?
では次は肉だ。
肉も適当に切っていい。
ただ、あまりにも細かく切ると食べるときに悲しくなる。
少々大きめでもいいだろう、ポークの缶詰なら更に大きくても良い、あれは最悪生でも食べられるからな。
もしシーチキンを使うというなら君は天才だ、あれは油を切って突っ込むだけで良いからな。
油も使う事ができるらしいが、私は知らない、だから油を捨てる。
 
材料が揃ったらフライパンに突っ込もう。
勿論だが、事前に熱して油を引いておけよ?
加減が分からないなら、油を入れた後に火をつけ、油が水の様に滑らかに滑るようになったらいい加減だ。
まあ火加減なんてどうとでもなるさ。
 
材料を入れる順番だが、火が通りにくい順に入れると良い。
生焼けは美味しさが損なわれる上に食中毒の危険性があるだろう。
 
材料を入れたら後は焼くだけだ。
好きなだけ焼くと良い、ただし焦げるのは駄目だ、あれは生焼けと同じぐらい、いや、下手をすれば生焼け以上に後悔する。
自分が丁度いいと思った後に弱火で更に1分程焼くと良い、生焼け防止だ。
 
焼き終わったら調味料を入れると良い。
拘ることは無い、塩コショウを入れれば良いさ、それで大抵はどうにかなる。
後はそうだな、粉末ダシの素を入れても良いかもしれない、あれは旨味の塊だからな。
 
そうそう、調味料を入れる時は必ず味見をするんだ、ちょっと味見すぎかな?ぐらいで丁度いい、他人の体をジロジロ見るのは良くないが、味はジロジロ見てもいい、むしろ見ろ。
味は君の好みでいいだろう、ストレートが出ないならボールでも良い、美味しく食べられるなら何でも良いさ、君だけが食べるからな。
恋人や家族が、いや、これはもう良いか。
 
 
ご飯におかずまで出来た、上出来だな。
このまま盛り付けて食べても良いが、もう一品作ったり、インスタント味噌汁をこしらえてもいい。
ここからは君が好きなようにカスタマイズすると良い。
私は面倒なのでご飯と野菜炒めで食べてしまう日が多い。
 
 
美味しいか?
そうだろう、疲れた体をお風呂で温め、更にホカホカのご飯を食べる、素敵だ。
ホカホカのご飯なら弁当とか外食でもいい?
分かってないな、あれは体が温まる代わりに懐が寒くなる。
別にお金があるなら毎日外食でも良いさ、私はあまりお金が無いので偶にだけ外食をする。
それに、毎日外食より、偶にの外食のほうが特別感が出ないか?出ない?そうか、君がそう思うならそれでも良いだろう。
 
 
おっと、食事中にすまないな。
おや?もう食べたのか、早いな。
さて、ここまででなんと、お風呂と食事が済んでしまったな、後は私にする?なんて言われたいが、悲しいかな、この部屋には君しかいない。
そういうことは恋人や家族、そうだな、この話はやめようか。
 
後は君の自由時間だ、ゲームをしても良い、気になっていた本を読んでも良い、ダラダラと動画を見るのも良いだろう。
いい感じの時間になったら寝ると良いさ。
とにかく、こんな所に居るくらいなら何も考えずお風呂に入ってご飯を作るんだ。
何も考える必要は無いさ、食事は、料理はもっと気楽でいいんだ。
気を張るのは、付き合いたての恋人と食べる時ぐらいで良いさ。
 
そうだな、すまない、この話はやめにしようか。