米の炊き忘れ、それは、あってはならない事である。
─────とある独身者
自炊してますか?
私が自炊しているのは以前お話したと思います。
そんな自炊で最も重要なことは、そう、リソース管理です。
冷蔵庫に何があるか、いつ冷蔵庫に入れたのか。
様々な背景を持つ食材達を慈しみ、時にはごみ袋という外界に放り込む厳しさを持たなければなりません。
そんな熾烈なリソース管理ゲー、自炊ですが、中には少ない手間で用意、管理が出来て更には大量の料理とシナジーを持つチーターが居ます。
誰かって?
勿論白米です。
日本人は古来より白米が大好きなので、白米を美味しく食べることに注力してきました。
その努力の結晶とも言えるのが、今は一家に一台のレベルで普及している炊飯器です。
炊飯器はボタンひとつでふっくらご飯を炊くことができる上に、その保温機能で、2日……いや、ぎり3日ぐらい熱々で保存できます。
え?2日も置いたら不味い……?
ちょっと何言ってるか分からないです。
そんな万能チーター白米ですが、我々は人間です。
時には、
自宅に帰るとこんなショッキングな場面を見てしまう事が稀によくあります。
そんな時我々に出来ることと言えば、炊飯器に予約機能があるのにも関わらず前日に米を研いでセットしなかった自身を呪い、冷蔵庫にある、おかずになるはずだった惣菜に懺悔し、白米が食べられないことに絶望するしかありません。
しかし、諦めてはいけません。
実は私、以前から薄っすらと頭をよぎりつつも無視して来たことがあります。
そう、
パスタ麺って白米の代わりになるんじゃ……?
いや、そんなはずは無い。
あの完全無欠の白米さんに変わりなんて存在するはずが無い……いやしかし……
あ、あれ……?意外とイケるぞ……!
そうか、パスタ、お前が救世主だったのか……
米を炊き忘れた愚かな私を許してくれるというのか……
結論